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チャドグガ

ちゃどくがのしゃしん
 
 ふと見ると、庭のツバキやサザンカの葉がなくなっているのに気付くことがあります。茶毒蛾の幼虫が葉を食べているのです。チャノキの葉も食べますが、これらはツバキ科の樹木です。気付いたら、すぐに小枝ごと除去しましょう。
 幼虫の体には毒毛があり触れると激しいかゆみを生じ発疹ができます。幼虫が脱皮した殻にも毒毛が残っています。成熟した幼虫がつくるまゆ繭にも、また羽化した成虫にも毒毛が付着しています。早期発見、早期除去が大切なのです。
 小さな幼虫は、頭を揃えてびっしり並んでいます。一匹ずつの方が目立たないと思うのに、なぜ集団で生活するのでしょう。昆虫館にお尋ねしてみました。「幼虫を食べる鳥が気持ち悪く感じて避ける。集団の方が毒毛の効果が大きい。ツバキやサザンカなど常緑の硬い葉は、集団で一斉に食べる方が葉を弱らせ食べ易くなるなどの利点があるのでは」と教えていただきました。大きくなった幼虫は、分散して葉を食べるようになります。
 成虫の蛾は普通黄褐色で、羽を開くと長さ25~30mmほど。県内では年2~3回発生をくり返し、卵で越冬します。卵は、食樹の葉裏や枝などにまとめて生みつけられ毛で覆われています。

【写真・文】
緑花文化士 冨沢由美子

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