このページの本文へ移動

ムラサキシメジ

むらさきしめじのしゃしん
 
 晩秋のキノコ、紫占地(ムラサキシメジ)です。私の記録では、いつも11月に見ています。
 雑木林の落葉の積もった地面に生えます。落葉を分解する菌類です。しばしば輪を描くように並んで生えます。菌輪といいます。菌輪の直径が大きい時は列に見えます。
 3年前、新宮から黒瀬との境の山へ登った時、数十本の大群生に出会いました。皆しばらくの間、キノコ狩りに夢中になりました。
初め、全体に美しい紫色です。次第に色あせて白っぽくなり、最後には汚れた褐色を帯びます。中型のキノコで、傘の直径は5~10センチメートル。ヒダは写真のように、びっしりと密についています。茎は長さ4~8センチメートルで、根元がふくらんでいます。繊維状の肉質でしっかりしています。
 食用キノコです。口当たりが良く味も温和で、人気があります。汁物や酢の物などにしますが、時に多少土臭さを感じるものがあり、油を使った料理が合うようです。生で食べると中毒しますので注意しましょう。
 似たキノコに、コムラサキシメジがあります。ムラサキシメジより小型で肉が薄く、ヒダは密ではありません。発生時期は夏から秋と早く、畑や芝生、道端などと場所も違います。こちらも食用で、味はムラサキシメジより上質です。


【写真・文】
緑花文化士 冨沢由美子

このページに関するお問い合わせ

熊野町総務部 政策企画課

TEL/082-820-5634   FAX/082-854-8009

お問い合わせフォーム