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シロオニタケ

しろおにたけのしゃしん
 
 「白鬼茸(シロオニタケ)」の名は白色大型で、とげ状のイボが表面全体を被っている様子から付きました。
 写真は幼菌で、これから傘が開いていきます。丸い山形、さらに開くと中高の扁平な傘になります。傘の直径は6~20センチメートルもあります。
 傘の下には、白色から淡いクリーム色をしたヒダが密に並んでいます。ヒダは初め白い膜でカバーされています。傘が開くと膜質のツバとなって茎に垂れ下がり、離れて落ちます。
 茎は10~20センチメートルの高さで、根元は徳利のようにふくれています。
 夏から秋、特に8~9月によく見ます。ほぼ日本全土に分布し、熊野町でもいろいろな山で見かけます。ブナ科のシイ、カシ、コナラなどの林やアカマツの混じった林の地面に生えます。
 よく似たキノコに、シロオニタケモドキ、ササクレシロオニタケがありますが、これらのツバは茎に残ります。ほかにも幾つか似たものがあります。
 食用にはなりません。
 テングタケ科の仲間は、一部食用キノコもありますが猛毒菌が多く注意が必要です。全体白色で、茎にツバがあり、根元にツボを持つドクツルタケ、シロタマゴテングタケは1本食べても致命的です。清楚な姿に騙されてはいけません。


【写真・文】
緑花文化士 冨沢由美子

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