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シロツメクサ

シロツメクサのしゃしん
 
 クローバーの名で、よく知られています。特に「四つ葉のクローバー」は幸わせを運ぶものとして喜ばれています。時に、五つ葉や六つ葉なども見られます。
 普通は小葉が三枚で、ヨーロッパではキリスト教の教義の「三位一体(さんみいったい)」の象徴とされ、中でも四つ葉は十字架に見立てられ幸運の護符として尊ばれています。アイルランドでは、国花になっています。
 ヨーロッパなどが原産の帰化植物です。江戸時代にオランダから長崎に運ばれたガラス器が壊れないように、クッションとして乾燥させたこの草が詰められていたことから「詰草(ツメクサ)」の名があります。その時の種から始まって、今では日本全土で広く野生化しています。
 帰化植物とは、このように人間の媒介によって外国の植物が国内に持ち込まれ、野生化して繁殖している植物のことを言います。
 多年草で、茎は地をはって伸び節から根を出します。葉は互生し、葉には白い斑のあることが多く、縁に細かい鋸歯があります。
 花期は長く春から秋、時には12月にも咲いています。白い蝶形の小さな花が多数密集して、球状になっています。長い柄のある花を集めて、首飾りや冠を作って遊んだ想い出をもつ人も多いでしょう。

【写真・文】
緑花文化士 冨沢由美子

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