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アカマツ

アカマツ
 
 お正月、門松などに松は欠かせません。濃い緑色の葉や勢いのある枝葉が好まれるのでしょうか。
 熊野町で人々が住み始めた氷期にはブナ、ミズナラなどの落葉広葉樹林。温暖な気候になるとシイ、タブノキなどの常緑広葉樹林となり、森林を開墾し農耕生活が始まると、アカマツやコナラなどの二次林へ移行したと考えられています。日当たりを好み乾燥に強いマツは、まっ先に侵入してくる先駆樹です。
 アカマツは日本で一番多い木です。なかでも広島県は全国で最もアカマツ林の面積が広く、熊野町でも山林の約80%を占めています。
 赤松は名の通り、樹皮や冬芽が赤褐色です。主に海岸に生え剛壮な黒松に比べ、葉がやや細くて軟らかく、県内では広くオナゴマツと呼ばれています。
 4~5月、枝先に園芸上「みどり」と呼ばれる長枝が伸びます。その下部に黄褐色の雄花が多数つき、先端に紅紫色の雌花が2~3個つきます。長枝にはごく短い短枝がつき、葉が2本ずつついています。
 松ぼっくりは1年目は小さく、翌年の秋に成熟します。雨の日には閉じ、乾燥した日に開いて種を飛ばします。種には薄い翼があり風に乗って運ばれます。着地した所が湿っていると、翼は種からはずれます。

【写真・文】
緑花文化士 冨沢由美子

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