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アキノキリンソウ

アキノキリンソウ
 
 秋に咲く黄色い花の代表格「秋の麒麟草(キリンソウ)」。花の美しさがキリンソウに匹敵し、秋に咲くので名付けられたようです。キリンソウは、ベンケイソウ科で花の色のほかには共通点はありません。麒麟は、中国古代の想像上の動物で、ビールのキリンの図に使われています。
 別名は「泡立草(アワダチソウ)」。小さな花が多数集まって咲く姿が、酒をつくる時の泡立つ様子に似ているので付いた名です。北米原産のセイタカアワダチソウの名のもとになっています。
 キク科のアキノキリンソウ属は、ほとんどが北半球に分布し、北米には80種以上もあるそうです。アメリカでは、この属の仲間を黄金の鞭(むち)を意味するゴールデン・ロッドと呼んでいます。
 アキノキリンソウは、本州、四国、九州に分布し、日当たりのよい山野によく生える多年草です。茎は直立し、高さは30~80センチメートル。葉は互生し、下部の葉は長い柄がありスプーン状。上部の葉は小さくなります。
 茎の先に穂状に花をつけます。一つの花の直径は13ミリメートルほどですが、実は外側に舌状花、内側に筒状花が集まってできています。
 熊野では、9月下旬から11月頃、田の畔や林道などでよく見かけます。一緒に紫色のヤマハッカ、黄色のヤクシソウも咲いています。

【写真・文】
緑花文化士 冨沢由美子

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