けんこう通信 ほめ上手になろう
育児相談のなかで「子どもがなかなか言うことを聞いてくれない。」「何をどのようにほめてよいのか分からない」と相談を受ける事があります。ほめることには様々な意味がありますが、声のかけ方やほめ方を工夫することで子どもとの生活が今よりも過ごしやすくなるかもしれません。

子どもは注目されたい
観察をしてみたらわかるのですが、子どもの行動は大きく3つの行動にわけられます。
好ましい行動…あたりまえだけど続けて欲しいこと、歯をみがく、自分で着替える等
好ましくない行動…今していて減らしてほしいこと、お店で騒ぐ、不平を言う等
危険な行動…危ないこと、道路に飛び出す、石を投げる等
子どもは注目が好きで、『ほめられる注目』もいたずら等で『注意される注目』も両方とも欲しがる傾向があります。『好ましい行動に注目し、行動をほめることで、好ましい行動が増え、結果として好ましくない行動が減る』。ほめることにはそんな効果があります。
ほめ方のコツ
1.行動をほめる
何をほめているかを言いましょう。「優しい子だね」「エライね」だと子どもは何が良かったのか分かりにくいです。「順番を変わってあげて優しいね」「片づけることができてエライね」など具体的な行動をほめましょう。
2.タイミング
完了してからほめていませんか?好ましい行動をやり始めた時、やっている最中、指示にすぐに従った時等できるだけ早いタイミングでほめましょう。
3.視線・からだ
大人が上から見下ろしているような状態では、子どもは威圧感を感じる場合があります。子どもの目線に合わせて声をかけましょう。遠くからではなく、近づいた方がほめられた感覚が強くなります。
4.表情・声の調子
いつも満面の笑みというのは大変ですが、笑顔等の穏やかな表情や温かみのある声で大人がうれしいと思っていることが伝わるような表情や声を示しましょう。
5.ことば
短く、簡単にほめましょう。
ほめ言葉も長すぎると子どもは何を言われているのか分からなくなることがあります。また「いつもやってくれたらいいのに…」とほめた後に言いそうですが、ほめられた気持ちが薄まるので皮肉や批判を付けずに言いましょう