【YouTube公開終了】令和5年度 第1回熊野町防災・減災まちづくり会議
令和5年6月18日(日)に『令和5年度 第1回 熊野町防災・減災まちづくり会議』を熊野町役場3階会議室で開催しました。
平成30年度から始まったこの会議は、町全体が協働する災害に強いまちづくりの実現を目指しています。
今年度は『みんなで考えよう熊野町の防災』をメインテーマとして、来年度実施予定の総合防災訓練に向けて、町民同士の助け合い・行政と町民の協働・町民と地域の連携等についての講演・ワークショップ・訓練を開催しています。
第1回のテーマは『災害時の助け合い』で、第1部は熊野町の隣町、阿戸町で防災士として活動されている下條孝志氏による『防災と地域の繋がり』と題した講演、第2部は防災教室教材である『ひろしま防災Jカード』を用いたワークショップ(WS)を行いました。参加者は34名でした。
第1部の講演では、下條氏が平成30年7月豪雨時に阿戸町で消防団員やPTA会長として活動された体験談や、PTA役員、阿戸おやじの会、阿戸消防団、阿戸学区自主防災会連合会の方の体験談などをお話しくださり、災害時の助け合いには、普段からの地域の繋がりが大切なことや、早めの避難の重要性を訴えられました。隣町阿戸町での被害や地域の方の活動、下條氏の実体験ということで、参加者は身近なこととして熱心に話を聞いておられました。
講演後は、地域の顔の見える関係性づくりが大切だと感じた参加者が多くおられました。
注:【第1回講演のYouTube公開は終了しました】講演の様子は熊野町YouTubeチャンネルで8月末まで公開されていますので、是非ご覧になって下さい。https://youtu.be/lmT_y7oL3Pc
第2部は、防災教室教材である『ひろしま防災Jカード』を用いたWSを行いました。『ひろしま防災Jカード』は、2014年広島市土砂災害で被害に遭われた方の意見を基に作成され、災害時や避難所の状況で自分ならどの行動をとるか選び、それを選んだ際の問題点はないのか、参加者同士で意見交換し、より適切な行動を考える教材です。災害時や避難所の状況に関する設問に対してグー・チョキ・パーの3つの選択肢から自分の行動に近いものを選び、選んだ理由や問題点について意見交換を行いました。参加者は熱心に意見交換をされており、あっという間に時間が過ぎた様子でした。
意見交換での気付きをA4用紙に記入した後、他の参加者の気付きを見て回り、共感できる内容にマークシールを貼っていきました。
「人によって多種多様な考え方があること」「災害時に慌てないよう、心と物の準備をしておくこと」「行政や団体、地域のつながりが大切であること」などの気付きに参加者は共感されていました。
最後に講師の下條氏から、「防災は楽しくやらないといけません。災害時に避難して助かれば、皆命を失わずハッピーに家に帰れる、というスタンスでやっていく必要があります。防災をとおして、災害を極度に恐れず、正しく恐れて、正しく逃げるということを参加者の皆さんにはもって帰って頂きたいです。そうすることで、楽しくハッピーな防災になります。」と総括を頂きました。
次回は、7月23日(日) PM1:30から熊野町民会館・集会室で開催予定です。第2回は、2016年の熊本地震で、小学校の避難所運営を担当された奥村氏に『避難所での連携の大切さ』についてご講演頂きます。WSでは実際に避難所運営を体験し、『防災のWSや訓練を運営するには何が必要?』について意見交換を行います。是非ご参加くださいませ。
会議参加申込など詳しくは、熊野町役場防災安全課(電話:082-820-5631/E-mail:kiki@town.kumano.hiroshima.jp)までお問合せ下さい。
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