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令和3年度 第3回熊野町防災・減災まちづくり会議

 11月23日(火曜日)に「令和3年度 第3回熊野町防災・減災まちづくり会議」を熊野町役場3階会議室で開催しました。
 平成30年度から始まったこの会議は、町と町民が協働して災害に強いまちづくりの実現を目指しており、今年度は“自助・共助”をメインテーマとして、避難行動、避難所の設営および運営、要配慮者支援、仲間づくり等について、講演、ワークショップ、訓練を開催しています。

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 第3回のテーマは『避難所における共助』で、第1部は日本ミクニヤ株式会社・上園智美氏(福祉防災上級コーチ・防災士)による『避難所ってどんなところ?』と題した講演、第2部は『男性も女性も避難したくなる避難所』をテーマにしたワークショップを行いました。参加者は中学生や幼児連れのお母様を含む25名(男性13名/女性12名)で、新型コロナ感染症予防策(注:1)をして実施致しました。
 防災関連の講演会では女性の参加が少なかったり、世代に偏りがあったりすることが多いのですが、この防災・減災まちづくり会議では性別を問わず幅広い世代の方にご参加いただいています。

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 第1部の講演『避難所ってどんなところ?』では、全国各地の避難所を訪問し、運営などのお手伝いをされてきた講師が、避難所で生理用品を受け取る際に悲しい思いをされた女性の事例等を紹介され、物資支援係の中に1人でも女性がいればこのような事態は避けられたのではないかという指摘があり、参加者はメモをとりながら熱心に聴講されていました。中でも「男性だから力仕事、女性だから炊き出し」というふうに役割を性別で決めるのではなく、料理が上手な男性が炊き出しを手伝ったり、パソコンが得意な女性が避難所の事務作業を手伝ったりするように、性別に関係なく個人が得意なことで避難所運営のお手伝いが出来ればいいのではないかという提案に、参加者は改めて気付かされたようでした。
 最後に上園講師は、避難所運営に必要なのは“もう一歩の優しさ”と講演を締めくくられました。講演の概要はグラフィックレコーディング(左下写真)に記録を残しました。

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 第2部は『男性も女性も避難したくなる避難所』をテーマにした対話型ワークショップを行いました。熊野中学校3年生が今年度取り組んでいる防災学習『避難したくなる避難所づくり』のために、「中学生の自分達ができること」、「町へ提案したいこと」など中学生からの提案を町から説明した後に、中学生2人が防災学習に取り組んだ感想を述べてくれました。
 中学生の防災への思いを受け参加者は、避難所の環境を向上させるべく、活発な意見交換をされていました。性別への固定観念に囚われず避難所で生活するためのアイディアがいくつも出され、これらを地域に拡げるための取り組みや訓練を具体化するところまで対話を進めていただきました。参加者全員で他の班のアイディアの共有も行い、一番共感が寄せられたアイディアは、「避難所で宿泊訓練をしてみる」でした。

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主なアイディアを以下にご紹介します。
【最高得点】
避難所で宿泊訓練をしてみる
【講師賞】
Wi-Fiなどのネット環境を整え、快適に過ごせるようにする
普段のイベント+防災に関する何か=防災への備え

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第2部もグラフィックレコーディング(左下写真)に記録を残しました。

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 次回、第4回熊野町防災・減災まちづくり会議は、12月19日(日曜日) 午後1時30分から熊野東防災交流センターで、『避難所設営&運営』をテーマに防災訓練を実施します。中学生以上の町民はどなたでもご参加いただけます。お子さん連れの親子参加も大歓迎です。是非ご参加ください。


注:1新型コロナ感染予防策:会場入り口で検温(37.5度以上は参加見送り)と手指の消毒、会場の窓やドアを開放、会場内に扇風機を2台設置し常時換気、講師・スタッフ・参加者全員のマスク着用、新しい生活様式に沿ったテーブルの間隔や椅子の配置、テーブル上にアクリル板設置、休憩中の手洗い等。

このページに関するお問い合わせ

熊野町住民生活部 防災安全課

TEL/082-820-5631   FAX/082-854-8009

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