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令和3年度 第2回熊野町防災・減災まちづくり会議

 10月9日(土曜日)に「令和3年度 第2回熊野町防災・減災まちづくり会議」を熊野町役場3階会議室で開催しました。
平成30年度から始まったこの会議は、町と町民が協働して災害に強いまちづくりの実現を目指しており、今年度は“自助・共助”をメインテーマとして、避難行動、避難所の設営および運営、要配慮者支援、仲間づくり等について、講演、ワークショップ、訓練を開催します。

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 第2回のテーマは『要配慮者への支援』で、第1部は福祉防災コミュニティ協会・福祉防災上級コーチ・湯井 恵美子氏による『みんなで助かる!「子どもと災害」』と題した講演、第2部は『子どもも大人も障がいがあってもなくてもみんなで助かるために』をテーマにしたワークショップでした。参加者は中学生を含む27名で、新型コロナ感染症予防策(注:1)をして実施しました。

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 第1部の講演『みんなで助かる!「子どもと災害」』では、湯井氏が過去の震災事例から“障がいを周囲と分かち合うことの困難さ”と、その教訓を踏まえた“個別計画”など現在の取り組み。さらに“ 障がいがなくても子どもが災害に遭う危険性”についてご講演いただきました。
 熊野町でも南海トラフ地震では震度5強、直下型地震では震度6弱と、固定していない家具等が簡単に倒れる揺れが想定されています。湯井氏は「子ども達も保護者も先生も助かるためには、家の寝室や学校の教室はもちろん、職員室や校長室の見直しも重要で、
学校の改善のためには地域住民からの要望が効果的」とのお話しに参加者は特に聞き入っておられました。

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 第2部は『子どもも大人も障がいがあってもなくてもみんなで助かるために』をテーマにしたワールドカフェ形式でのワークショップでした。
 最初に緊急期・混乱期・復旧期・生活支援期における子どもたちの心理的負担とそれに伴う行動について知見を深め、参加者はどうすればみんなで助かるかを1・2ラウンドで意見交換し、3ラウンドはみんなで助かるためのアイディアを3~5つに絞りました。最後に他の班のアイディアを参加者全員で共有し、各自が良いアイディア、おもしろそうなアイディアおよび取り組んでみたいアイディアに投票しました。

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主なアイディアを以下にご紹介します。
【最高得点】
障がいがある方は、家族はもちろん隣近所で声をかけ避難を手伝う。民生委員頼みにはしない!!
【講師賞】
子どもたちの名前・連絡先を衣類やバッグなどにわかるようにシールやアップリケを裏側に貼り付ける。(あえて裏側にすることで個人情報を守る/QRコードによる貼付けも効果的)
学校で保護者にも教育して統一ルール化する。
【ファシリテーター賞】
(1)風呂、シャワーを障がい者等に優先的に利用してもらう(町内の施設を)
(2)保育園や幼稚園を避難所にしていく。大人も子どもも一緒に避難。

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 最後に講師の湯井氏から会議の総括をして頂き、「障がいがある人も、できることはある。みんなで助かる町を、コロナだからからこそ心を寄せあえる環境を、ここ熊野町で作っていきましょう」と締めくくられました。

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 次回は、11月23日(火・祝) PM1:30から熊野町役場3階会議室で開催予定です。
 第3回は『避難所ってどんなところ?』をテーマに講演とWSを実施します。男女により避難所での影響が異なることを知り、それを地域の皆さんと共有・共感できるよう一緒に考えていきましょう。
 中学生以上の町民はどなたでも参加OKで、お子さん連れの親子参加も大歓迎です。第2回は2歳児とお母様が一緒に参加くださいました。オムツ変えなどは別室もご用意しておりますので、是非ご参加くださいませ。

このページに関するお問い合わせ

熊野町住民生活部 防災安全課

TEL/082-820-5631   FAX/082-854-8009

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