けんこう通信 家族で考えよう!子どものゲーム・スマホ依存(令和4年9月)
夏休みが終わり、子どもたちの生活リズムは通常に戻りましたか?新型コロナウイルス感染症の影響により、自宅で過ごす時間が長く、ゲームやスマートフォンなどのデジタル機器を利用する時間が増えて心配という声もあります。
ゲーム依存・スマホ依存とは?
依存症は脳の病気で誰にでも発症する可能性があります。頭では理解していても、行動に移せません。子どもとゲーム時間について話し合いをしたり、約束をしたりしても、時間を守ってくれない。また、大人がゲーム機を取り上げると、暴れたり暴言を吐いたりして困るなどがあれば、デジタル機器との関わり方を家族で見直す時期かもしれません。
ゲームやスマホ依存の予防について、できることから始めましょう。
○購入前の約束(重要!)
・ゲーム機やスマートフォンなどのデジタル機器を購入する前に、使い方について約束事を決めましょう。購入後、使い始めてから約束を決めることは難しいです。
約束事の内容を親の意見だけで決めると、無視、うそ、反抗につながりすいため、子どもと一緒に決めることをおすすめします。
○ゲームの終わり方
ゲームを途中で終了させることが一番難しいです。最初に約束通りに終了できたときにほめたり(例:約束通り終わることができたね。おやつを食べようか。)、次はいつゲームができるかを具体的に伝えましょう。
約束を守ることができなかったときのペナルティは、機嫌悪くゲームを終了させ、約束を守る行為には結びつきにくくなります。
○親も約束を守る
子どもと一緒に考えた約束も、親が守らなければ意味がなくなります。親の都合で「今日だけ長い時間させてあげようかな」と思っても、子どもには「今日だけ」は通用しません。約束は親子で一緒に守りましょう。
○ゲーム以外のことを一緒に楽しむ
ゲームやスマホ以外にも楽しいことややりがいのあることを知るために、親子で一緒に遊びましょう。
親の趣味を紹介したり、ボードゲームなどデジタル以外で一緒に楽しむことをおすすめします。料理を一緒にする、得意なスポーツを教えるなども良いかもしれません。
○約束の見直し
守られていない約束が放置されているのは、約束がないよりも良くないです。定期的に今の約束でいいかどうか、見直す機会を作りましょう。
解決できない時は専門家に相談を
家庭だけで解決が難しい場合は、園や学校の先生、小児科医、児童精神科医、カウンセラー、保健師などに相談しましょう。
町では、定期的に依存症相談を開催しています。アルコールだけでなく、子どものゲーム依存やスマホ依存の相談も受け付けています。気軽にご相談ください。