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けんこう通信「お酒は20歳になってから~20歳未満の飲酒が禁止されているワケ~」令和4年2月号

 体の大きさが親を超え、見た目は大人と変わらないように見えても、20歳未満の人の体は成長の真っ最中です。大人でもコントロールが必要な飲酒は、成長段階のこどもの心身には害になります。

 その理由をみていきましょう。

脳の機能を低下させます

 大人でも、長い間大量に飲酒すると、脳の機能低下や記憶力や判断力、思考力、意欲の低下が起こります。20歳未満から飲酒を始めると、うつ状態になったり、学習能力や集中力、記憶力の低下を起こしやすくなります。

肝臓をはじめ、多くの臓器に障害を起こします

 体内に入ったアルコールは、約8割が小腸で、残りは胃で吸収されて血中に入り肝臓に運ばれて、最終的には二酸化炭素と水に分解され、体外に排出されます。成長段階である20歳未満の人は、このアルコールを分解する働きも未完成です。そのため、大人に比べ飲酒すると短時間で様々な臓器(消化器・心臓・血管・神経・骨など)の障害を起こす危険が高まります。

性ホルモンの分泌に異常が起きるおそれがあります

 長い間大量にお酒を飲み続けていると、性ホルモンの分泌に異常が起きるといわれています。男性の場合はED(勃起障害)、女性の

場合は生理不順や無月経になることもあります。大人でも害を受けるので、性的な機能が成長段階にある20歳未満の人にとっての影響は大きく、二次性徴が現れるのが遅くなるともいわれています。

アルコール依存症になりやすくなります

 アルコールには、麻薬や覚醒剤のように強い依存性があります。アルコール依存症になると、お酒が切れてくるとイライラしたり、落ち着かなかったり、手の震え、動悸、不眠などの身体症状に加え、性格の変化や認知機能の低下などの精神症状が現れます。20歳未満のうちから飲酒を始めると、21歳以上から飲酒した人に比べて、アルコール依存症になる確率が3倍以上になるといわれています。

 

 

 このように、20歳未満の人が飲酒をするとさまざまな害が出てきます。まわりの大人は、「これくらいだったら、体に影響ないだろう」「年末年始だけ特別だから、習慣にはならないだろう」と気軽に飲酒を勧めないようにしましょう。

 また、すでに20歳未満の飲酒が習慣になり、困りごとがある方は健康推進課や専門医療機関にご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このページに関するお問い合わせ

熊野町健康福祉部 健康推進課

TEL/082-820-5637   FAX/082-854-8009

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