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町長日記:敬老会・100歳の方の総理大臣祝状伝達,筆まつり・平家納経写本展,国民健康保険の広域化問題

敬老会、100歳の方の総理大臣祝状伝達

(1) 9月9日(日)、町民会館におきまして敬老会を開催しました。
 80歳以上の方、約1600名(男性550名、女性1050名)にご案内申上げ、約450名の方が出席されました。100才になられた大村ハルさんが出席され、壇上で総理大臣祝状と銀杯をお渡ししました。100才以上の方の出席ははじめてであり、大変嬉しいことであります。
 毎年、お世話をいただく民生委員の皆さん、自治会をはじめ多くの関係者の皆さんに心から感謝申上げます。
 熊野町は高齢化率(65歳以上人口)が約28%超で、高齢化が進行していますが、今後の社会や地域は高齢者を大切にし包含しながら、経済発展あるいは地域発展を遂げなければ、真の発展ではないと考えています。

 敬老会  敬老会

 (2) 9月18日(火)と9月20日(木)、各家庭、各施設を廻り、100歳以上の15人の方に記念品をお渡ししました。ちょうど100歳の方には総理大臣祝状と銀杯をお渡ししました。
 熊野町には100歳以上の方が15名(男性2名、女性13名)おられ、最高齢は110歳の方です。いつまでもご長寿をお祈りしています。
 敬老記念品渡訪問  敬老記念品渡訪問

筆まつり、平家納経写本展

(1) 9月22日(土) 第78回筆まつりが開催され、約4万5千人の方が訪れました。今年は33年ぶりに「秋分の日」が23日でなく22日になり、出足が心配されましたが、昨年よりもやや減少したものの天候もよく沢山の人で賑わいました。なお、今後約30年間、「秋分の日」は閏年に限り22日、平年は23日となります。

 筆まつり競書風景  筆おどり

(2) 9月23日(日) 筆の里工房で「平家納経写本展」のオープニングセレモニ―を開催しました。広島県知事、呉市長、東京から国立博物館副館長、田中家をはじめ多くの来賓にご臨席を賜りました。「平家納経写本」は大正時代に、田中親美先生が厳島神社の依頼により、5年余りの歳月をかけ忠実に模写したものです。33巻で1セットであり、東京国立博物館の特段のご協力によりお借りできました。東京国立博物館が外部に貸出すのは初めてのことです。33巻を全て展示できませんので、前期と後期に分けて展示します。9月23日~11月4日展示しますので、ぜひ皆様もご来館ください。

 「平家納経写本展」のオープニングセレモニ―  筆の里工房で「平家納経写本展」

国民健康保険の広域化問題

 国民健康保険(市町村国保)は市町村が保険者となって運営し、自営業者、75歳未満の高齢者(75歳以上は後期高齢者医療保険に加入)などの方が加入されています。熊野町でも約7,200人の方が加入され、特別会計として約33億円の予算を組んでいます。主な財源は保険税、国・県支出金です。
 市町村国保の財政は、加入者の高齢化や医療の高度化等により、医療費が増加し、市町村単位での運営が難しい状況になりつつあり、広島県23市町の中にも運営が厳しい市町が出始め、熊野町においても現在、何とか健全性を維持していますが、しだいに厳しさを増すことが予想されます。
 そこで、広島県が中心となり、数年先を目処に県内23市町の国保を一つにまとめ、広域的に財政運営を行うことの検討に入っています。
 この、国保の広域化には、市町で異なる保険税(料)をどうするのか、運営主体は後期高齢者医療制度のように広域連合を設けるのか、県はどのような役割をするのか、市町で格差のある医療費をどう捉えるのかなど、解決すべき課題が多くあります。
 国保は、国民皆保険制度の中核的役割をもっていますので、市や町という小さな受け皿でなく、県単位という大きな受け皿で安定的な運営が実現できるよう協議に臨みたいと思っています。

熊野町長 三村 裕史