合併する・しない 私たちの暮らしはどう変わるの?

熊野町のまちづくりの方向と今後の課題

 熊野町では、平成12年に「三世代が住みよい 緑の生活創造都市」を基本理念として将来の町づくりの方向性を定めた「第4次熊野町総合基本計画」を策定しました。その際、これから熊野町が整備すべき施設についてアンケート調査を実施し、次のような回答結果が寄せられました。 合併について検討する場合、これらの要望の多い施設の整備がどのような影響を受けるのか。整備が促進されるのか困難になるのか。それらについても十分検討しなければなりません。
要望施設アンケート調査結果及び想定される具体的な施設
要望施設の要望割合のグラフ

合併によるメリットはあるの?
 合併をすれば自治体の規模が大きくなり、財政的に安定することが考えられます。また、自治体の統合によって、首長、議員や企画・総務などの管理部門の職員を減少させ、他の住民サービスなどにお金を回すことができるようになります。その他、市になることによって町のイメージアップが図れるという意見もあります。

合併によるデメリットはあるの?
 合併をすれば必ず町の規模が大きくなり、これまで近くにあった役場庁舎が遠くになる場合が多くあります。また、役場の組織も大きくなり、きめの細かいサービスや独自の施策などが行われにくくなるという意見もあります。

このまま合併しなかったらどうなるの?
  • これまでのところ熊野町の財政運営は健全で、合併しなくても住民サービスの提供に支障をきたすことはありません。しかし、熊野町では収入の約3割を地方交付税という国からの交付金に頼っています。
  • 国の財政状況が厳しい中、将来交付税が減額されるようになるかもしれません。
    国は合併市町村に対してその元利償還金の70%を補助する特別な借金(合併特例債)をすることを認めていますが、この制度を利用することはできません。
  • 県では平成17年3月までに合併する市町村に対して、道路や橋などの都基盤整備を優先的に行います。

 

あなたは、合併に賛成? それとも反対?

協議しているイメージ図
 
 合併を決めるのは最終的には住民の皆さんとその代表である議会です。町としては、できるだけ皆さんに判断材料としての情報を提供したいと考えています。しかし、合併した後にどうなるのかは、関係自治体で作る合併協議会で話し合われることであり、現時点でのメリット・デメリットはあくまでも想定に過ぎず、判断に足る十分な資料は必ずしもそろっていないかもしれません。次にあげるのは具体的な組み合わせにおいて想定されるそれぞれのメリットとデメリットです。
合併パターン メリット デメリット
広島市と熊野町

・政令市の高水準の住民サービスが受けられる。

・水道料金が安くなる。メリット

・都市計画税、事業所税などの負担が増加する。
・道路などの基盤整備に対する県の支援が少ない。
・大都市の周辺地域として衰退して行く可能性がある。
海田町・坂町と熊野町

・大都市と合併する場合に比べて地域の意見が行政に反映できる。

・県の支援を受けながら、それぞれの地域が必要とする基盤整備を進めることができる。

・それぞれの地域が独自性を主張して施策の方向性がまとまらない恐れがある。
 以上の2つのパターン以外にも呉市や黒瀬町、東広島市などが近隣自治体にはあります。呉市とは、市街地が連続している唯一の自治体であり、より一体化した町づくりができる可能性があります。また、黒瀬町とは県道矢野安浦線を主要な道路としている点で共通しており、幹線道路などの基盤整備を行うためには合併も有効かもしれません。

 

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