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電動車いす(シニアカー)の運転マナーについて

 電動車いす(シニアカー)は、その操作の簡便さ等を背景として、高齢者のモビリティを確保する便利な移動手段となっていますが、交通事故も多く発生しており、その利用には十分な注意が必要です。

 電動車いすは歩道通行等、 歩行者としての通行方法によることになっていますので、歩道や幅の十分な路側帯のある道路では、 道路工事等で通行できない場合を除き、 その歩道や路側帯を通らなければなりません。
 歩行者としての交通ルールやマナーを守って、 自動車にはもちろん、周りの歩行者や自転車にも注意してください。
 電動車いすは、一般の歩行者からみると 「強い存在」 となることもあります。 利用する場合には譲り合いの気持ちを持って利用してください。

乗り方は?

正しい乗り方と姿勢は電動車いす利用の基本です。

  • 電動車いすは一人乗りです。二人乗りをすると操作に支障があり、不安定になるのでやめましょう。
  • 走行中に横座りするなどして、車体から手足等をはみ出させるのは危険です。
  • シートには深く腰掛け、背もたれから背が離れないようにします。

乗降、発進、走行、停止のときは?

正しい操作と安全確認に努めましょう。

  • 後方の安全確認と発進方向の安全確認をきちんとします。この場合、バックミラーのみに頼らず、必ず直接自分の目で確認します。
  • 周り(特に後方)の安全が確認できたら、ゆっくりとアクセルを操作します。
  • 慣れないうちは、速度を「低速」にして広場等で十分練習をしましょう。
  • 走行音が小さいので、周りの人には気づかれにくいことを知りましょう。
  • 停止するときは、安全な停止場所を探し、アクセルレバーをゆっくり戻します。
  • 降車時は、キースイッチを切って、周り(特に後方)の安全を確認してから降車します。
  • 電動車いすを使用しないときは、キー(鍵)を抜いておきます。

携帯電話の使用は?

電動車いす利用中の携帯電話の使用はやめましょう。

  • 電動車いすの操作が不安定となるほか、周りへの注意も散漫になります。
  • どうしても使用しなければならないときは、歩道の端等安全な場所にきちんと停止し、電動車いすのキースイッチを切ってから使用しましょう。

飲酒等した上での利用は?

飲酒等して電動車いすを利用することは絶対にやめましょう。

  • 少量のアルコールでも電動車いす利用時の判断や操作を誤らせるおそれがあります。
  • お酒を飲んだら電動車いすは利用しないようにしましょう。
  • 眠気を催す薬を飲んだときなども、電動車いすの利用は控えましょう。

坂道で利用するときは?

坂道では電動車いすのクラッチを切った状態で手押しなどすることは絶対にやめましょう。

  • 坂道では電動車いすのクラッチを切って手押ししたり、電動車いすに乗ったりすることは、自動ブレーキ(電磁ブレーキ)がかからず大変危険です。

段差や溝を安全に通過するには?

段差や溝に対して直角に進みましょう。

  • 電動車いすには、機種により、段差や溝を乗り越える性能に違いがありますから、もう一度その性能を確認しましょう。
  • 乗り越えられない段差や溝を無理に通過しようとすると、転倒したり溝にはまって動けなくなったりするおそれがありますから、そのような段差や溝は避けて通行しましょう。
  • 段差や溝を乗り越える場合には、前輪タイヤを段差や溝に直角にするようにしましょう。
  • 小さな段差や溝であっても、ハンドルを両手でしっかりと握りましょう。

傾斜地で利用するときには?

身体を斜面の高い方に傾けてバランスをとりましょう。

  • 電動車いすには、機種により、傾斜地を転倒しないで通行できる性能に違いがありますから、もう一度その性能を確認しましょう。
  • 利用する電動車いすでは通行できないほど急な傾斜のある道路を無理に通行しようとすると、転倒するおそれがありますので、このような道路は避けて通行しましょう。
  • 傾斜地を通行するときは、身体を斜面の高い方に傾けましょう。
  • 角度の緩やかな傾斜であっても、ハンドルを両手でしっかり握りましょう。

このページに関するお問い合わせ

熊野町住民生活部 防災安全課

TEL/082-820-5631   FAX/082-854-8009

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