第5次熊野町総合計画
本町は、大正7年に町制を施行して、間もなく町制施行100年を迎えます。これまで、町民や関係機関の深い理解と積極的な協力により、県営熊野団地の造成を契機として都市化を進展させながら、広島都市圏の中で身近な自然がほどよく調和したコンパクトなまちとして発展してまいりました。
しかしながら、今日、人口減少社会の到来やあらゆる分野でのグローバル化など、社会情勢は大きく変化し、まちづくりにおいてもさまざまな変化が求められています。また、国・地方を通じた厳しい財政環境のもと、これまで以上に住民と行政との協働が必要となっています。
こうした状況の中で、これまで進めてきた「三世代が住みよい緑の生活創造都市・熊野町」の理念に基づいたまちづくりを基に、今後の熊野町の発展方向と将来の目標を住民全体で共有するため、第5次熊野町総合計画を策定しました。
総合計画は、熊野町の今後の発展方向と実施する施策を明らかにしたものであり、本町行政の基本的な指針となるものです。
町が策定する計画の中で最上位に位置する計画となります。
【計画の期間】
計画期間は平成23(2011)年度から平成32(2020)年度までの10年間です。
【計画の構成】
本計画は、「基本構想」および「基本計画」から構成します。
基本構想:本町の将来像とそれを実現するための理念や施策の大綱を示すものです。
基本計画:基本構想に掲げる将来像を達成するため、施策の体系に従い、施策の目的や方針などを示すものです。
社会情勢等の変化に柔軟に対応するため、前期と後期(各5年間)に分けて策定します。
■まちづくりの基本理念
◆将来像
「 ひと まち 育む 筆の都 熊野 」
熊野のまちに暮らす「ひと」が「まち」を大切に思い、発展させ、
「まち」が暮らしている「ひと」を大切に思い、健やかに育み、
「ひと」と「まち」に新たな成長を生み出す「熊野」を目指します。
◆基本目標
将来像の実現を図るため、次の2つを基本目標として掲げます。
1 こころもからだも健やかな「ひと」を育む熊野
「ひと」は「まち」の最も大切な財産です。
こころもからだも健やかなひとを育み、共に支えあうことにより、安心して健康に暮らすことのできる地域社会を構築します。
人材が豊かに育ち、それぞれの能力に応じて、あらゆる世代が活躍できるようなまちを創ります。
2 暮らしやすく、元気な「まち」を育む熊野
「まち」は暮らしの舞台です。
暮らしやすく、元気なまちを育み、安全に安心して暮らせる基盤を築くとともに、将来を切り拓く活力を創出します。
暮らしの舞台をより潤いと個性ある地域空間として磨き、「筆の都」にふさわしい魅力にあふれたまちを創ります。
■目指すまちの姿
◆将来の目標人口
25,000人(目標年次:平成32年)
今後、人口減少時代を迎える中で、活力と魅力のある「選ばれるにふさわしい熊野町」を目指し、積極的かつ総合的に
まちづくりを進め、若者・壮年をはじめとした人口の流出を抑制するとともに、子育て世代をはじめとする流入人口の増加を
推進します。
■まちづくりの政策
◆政策展開の視点
すべての政策の展開にあたっては、次の3つを基本的視点として、重点的かつ横断的に施策を推進します。
○ 地域力の強化 : 将来を切り拓くために最も大切な財産となる「人材の育成と世代を超えた活躍」
○ 快適暮らしの創造 : 住民のニーズに応える「交通の安全と利便性の確保」
○ 筆の都の活性化 : 本町を象徴する筆の多彩な活用による「多様な交流や賑わい、活力の創出」
■計画策定の経緯(資料)
○「新総合計画策定のための住民アンケート調査」を熊野町住民2,500人を対象に実施しました。
○第4次熊野町総合基本計画(平成13年度~22年度)について点検し、計画の成果と課題をまとめました。