三重県熊野市を訪問しました。

　3月22日、三重県熊野市に赴き河上熊野市長を表敬訪問しました。
　1,700余りある地方公共団体のなかで、「熊野」を市町村名とする団体は熊野市と本町だけです。
　また、近世以前の本町では、農閑期の村人が大和の国や紀州熊野地方に出稼ぎに向かい、熊野川での木材運搬や木挽きなどに従事したようです。平安末期には熊野本宮大社から熊野本宮社（中溝区）が勧請されています。
　このように、名称だけでなく、本町と熊野市を中心とする紀州熊野地方とは、いにしえからの深い縁があります。私は町長就任後、いつかは熊野市を公式訪問したいと思っていました。そのたっての希望が叶いました。
　日本書紀にも記される日本最古の神社「花の窟」（はなのいわや）や熊野古道などの世界遺産や多くの史跡を有する自然豊かな熊野市では、こうした地域資源を活用した観光集客、ソフトボール大会などの招致によるスポーツ集客のほか、みかんや地鶏などの特産物のブランド化に力を入れるなど、地域活性化策を積極的に展開されており、多くのことを学ばせていただきました。
　本町はまもなく町制施行から100年を迎えます。この記念すべき年を契機に熊野市との交流を深め、共に刺激し合いながらまちづくりを進めることができる良い関係を築きたいと願っています。
　市長をはじめ幹部の皆さんには、年度末で大変お忙しいなかにもかかわらず歓待いただきました。謹んでお礼を申し上げます。

 

 

熊野町長　　三　村　裕　史