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榊山神社玉垣

榊山神社玉垣(さかきやまじんじゃたまがき)

 

 この玉垣が作られたのは安政6年(1859)で、その当時熊野には、筆の商売で大豪商が出てきた時期でした。これらの
豪商は村の中で神社の再建や寺院の修復があるたびに多大な寄付・寄進をしていました。
 榊山神社へと昇る九十九段の石段は、そのうちの一人、孫井田才兵衛(まごいださいべえ)の寄進です。九十九段の
石段の建設費用は現在のお金にして2千万円とも言われ、当時の豪商がいかに財力があったかを知ることができます。
 あわせて、玉垣も弟の孫井田正三郎の奉納と渡辺勘三郎の寄進ですが、この玉垣や参道に並ぶ石灯籠には、「奈良・
秋田屋小兵衛」「大坂・楠本屋利兵衛」「有馬・小田原屋庄三郎」「有馬・江戸屋久兵衛」など、当時の近畿地方の
豪商の名前が書き込まれています。このことからも、毛筆の商売がかなり広範囲で行われていたかを知る手がかりに
なります。
 また、玉垣に刻銘されている建築年代が明確な石柱は珍しく、文化財としても価値があり、町の重要文化財にも
指定されています。

榊山神社玉垣

榊山神社玉垣の地図

榊山神社玉垣

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