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ジュウジナガカメムシ

ジュウジナガカメムシ

 
 体長9~10mm。黒と橙色のはっきりした模様です。背に橙色の十字形の帯があり、名前が付いています。
 幼虫も成虫も、ガガイモ科のガガイモやカモメヅルなどの汁を吸います。
 町内では、ガガイモが草むらなどに普通に見られます。長めのハート形の葉が対生する、つる性の多年草です。8月頃、直径1cmほどの星形で、毛が密生した淡紅色の花が咲きます。
 ジュウジナガカメムシは、北海道、本州、四国、九州に分布します。「広島県昆虫誌」には、広島市、大竹市、福山市など数ヵ所の記録があるだけで県内の一部に生息となっています。「安芸熊野の自然誌」にも町内の記録はありません。
 私が初めて見たのは、平成11年7月萩原で、ガガイモの葉に多数が重なり合うように集まっていました。
 その後、町内で5~11月にかけて数回、阿戸町で1回観察しています。写真は平成17年11月、ガガイモの果実についていたものです。
 ナガカメムシ科は、体長数mm~15mmほどのカメムシの仲間で、日本で100種余り、県内で35種が記録されています。町内では、ヒメナガカメムシ、オオメカメムシ、ヒゲナガカメムシ、モンシロナガカメムシの4種が採集されていて、本種を追加すると5種になります。


【写真・文】
緑花文化士 冨沢由美子

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