緊急地震速報・Jアラート・防災行政無線について
緊急地震速報とは
緊急地震速報は、地震の初期微動(P波)が大きな揺れ(S波)より地中を進む速度が速いことを利用したもので、気象庁のシステムが自動的に地震の規模を推計し、震度5弱以上の強い揺れが予想された場合に震度4以上が予測される地域に対し発表されます。
(気象庁ホームページより)
Jアラートや防災行政無線との関係
気象庁から発表された緊急地震速報は、総務省消防庁へ送られると、通信衛星を用いて送信され、防災行政無線を自動起動させます。これが全国瞬時警報システム(Jアラート)です。
(消防庁資料より)
緊急地震速報を受取ったら
まわりの人に声をかけながら「周囲の状況に応じて、慌てずに、まず身の安全を確保する」ことが基本です。屋内なら机の下などに隠れ頭を保護する、運転中なら緩やかにスピードを落として停止するなど、日ごろからいざという時の行動を考えておきましょう。
緊急地震速報の限界
運営開始から改良が加えられていますが、万能ではありません。気象庁は、次の4点について挙げています。
○時間的な限界
緊急地震速報の発表から強い揺れが到達するまでの時間は、長い場合でも十数秒~数十秒となり、震源に近いところでは、速報の発表が強い揺れの到達に間に合わない場合があります。
○誤報の可能性
1観測点のデータを使っている段階では、ノイズ(事故や落雷、機器の障害)などにより速報を発表する可能性があります。
○地震規模などの推定の限界
大規模な地震や複数の地震が時間的・空間的に近接して発生した場合、地震規模などを的確に推定できないことがあります。特に、大規模な地震に対して推定精度の限界があります。
○震度予測の課題
統計的な距離減衰式による震度予測の精度や、表層地盤における増幅予測に限界があります。
以上のような点を理解した上で、適切に活用しましょう。