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ウグイス

ウグイス

 
 春告鳥の異名もあり、詩歌、絵画にも多く登場し、最も親しまれている鶯は、町の鳥に指定されています。3月に入ると、ホーホケとたどたどしく鳴き始めます。
 「法、法華経」の聞きなしもある、ホーホケキョの声は、雄が繁殖期に仲間の鶯に対して自分の縄張りを宣言する「さえずり」です。
 突然けたたましく、ケキケキョケキョ…と鳴き続ける「谷渡り」と呼ばれる声は、警戒の時に出します。
 繁殖期以外は一羽で生活し、チャッチャッという「笹鳴き」をします。冬には庭の生垣などにも来ます。
 体は、いわゆる鶯色よりも地味な褐色で胸から腹は淡色です。大きさはスズメほどで、尾はやや長めです。
 冬に、古い巣を見つけることがあります。地上1mくらいで、笹や低木の三叉になった所に、笹やススキの葉を巻いた丸い巣です。
 笹のある所で繁殖します。産卵は5~6月、卵は4~6個、抱卵日数は14~16日、巣立ちまで14日ほどです。巣作りからのすべてを雌が行い、せっせと雛にクモや昆虫を運びます。一部の鶯は一夫多妻で繁殖します。
 巣には、しばしばホトトギスが卵を産み、鶯に育てさせます。卵は、両種とも赤褐色で似ています。
 日本全土に分布。町内では留鳥で、多く生息します。

【写真・文】
緑花文化士 冨沢由美子

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