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キキョウソウ

キキョウソウ
 
 桔梗によく似た花が咲くのでキキョウソウ、段々になって咲き上がるので別名ダンダンギキョウです。  
 5~6月、上部の葉腋に直径1.5cmほどの紫色の花が咲きます。下の方には、閉じたまま開かないで種をつくる閉鎖花がつきます。  
 実は円筒形で、上にがく片が残っています。熟すと実に個性的な裂け方をします。横に3個の穴が開くのですが庇のついた窓のように見えます。英名はヴィーナスの姿見という意味の名ですが、この部分から付いています。
 道ばたや土手などに見られ、茎は高さ10~80cm。葉は互生し、円っぽい葉が茎を抱くようについています。
 北米原産の一年草で、帰化植物です。帰化植物とは、人間が媒介となって原産地から移入され、野生化して繁殖している植物をいいます。栽培のため意識的に移入する場合と、種などが何かに混じって無意識的に移入される場合があります。
 明治中期、東京の植物園で栽培の記録があります。現在は本州以南、特に関西以西に広く分布しています。私が最初に見たのは'70年ごろ広島市の薬草園でした。
 町内には、花のよく似たヒナギキョウもあります。すうっと伸びた細長い花茎の先に1個ずつ花をつけるので、姿は全く違います。 

【写真・文】
緑花文化士 冨沢由美子

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