このページの本文へ移動

 三村町長が所信表明演説を行いました。

 平成20年12月10日に開会した、平成20年第4回熊野町議会定例会において、町長が所信表明演説を行いました。
 演説の全文は、次のとおりです。

 本日ここに、町長就任後、初の本会議となる平成20年12月町議会定例会が開催されるにあたり、私の町政運営に関する所信の一端を申し述べさせていただきます。

 私は、去る11月30日に行われました町長選挙において、多くの町民の皆様の支持をいただいて、当選の栄に浴し、町政運営の重責を担うこととなりました。その職責の重大さを肝に銘じ、町民の福祉向上のために全力を傾注してまいりたいと存じますので、町議会の議員各位におかれましては、格別のご理解とご協力を賜りますよう、お願いを申し上げます。

 私は、この度の選挙活動を通じて、町民の皆様に、平本町政を継承し、そして発展させることをお約束いたしました。
 申し上げるまでもございませんが、平本前町長は、たぐいまれな実行力をもって、都市機能の整備、安心・安全の確保、健康づくりや福祉施策の推進、学校教育・生涯学習の充実、筆文化の継承や筆産業の振興など、熊野町を将来にわたり持続的に発展させるための基盤づくりに取り組んでこられました。

 私は、こうした平本前町長が目指された「三世代が住みよい緑の生活創造都市づくり」に向けた基盤づくりを継承し、さらに発展させることが、私に課せられた使命であると考えております。

 町民の皆様が、このまちに住んでいることや、このまちの出身であることを誇りに思い、また、訪れる人をも魅了する、美しく成熟した"くまの"を、議会や町民の皆様と共に創っていくため、私は、3つの視点に立って、町政の舵取りを担ってまいります。

●1つ目は、「三世代が輝く暮らしを育む"くまの"づくり」です。

 本町の人口構造は、昭和40年代の人口急増により、団塊世代にあたる年代層が非常に多く、今後、急速に高齢化が進む見込みであります。
 しかしながら、私は、高齢化を肯定的にとらえ、これからの町づくりを担う人的資源が豊富であることを本町の"強み"とした「くまの」づくりを進めていきたいと考えております。

 このため、シニア世代の社会参加が、自発的・主体的に進められるような環境づくりへの支援や、地域活動やボランティア活動への支援を行うとともに、町民の皆様と行政との"協働によるまちづくり"を推進してまいります。

 また、高齢化を加速させるのが少子化です。町の未来を託す人材は、町の発展の基礎でありますので、安心して子育てができる環境づくりに取り組んでまいります。

 平成11年に宣言した「教育の町 熊野」を踏まえ、多様な教育を通じて、町民が誇りを持って生き甲斐ある人生を送ることができるまちづくりを推進していきたいと考えております。

 このため、学校教育につきましては、新学習指導要領への移行を適切に行うとともに、各方面からの提言も踏まえ、子どもたちに確かな学力や豊かな心、健やかな体などの「生きる力」を育む教育を実践してまいります。

 また、公民館や図書館における生涯学習の推進、NPO活動と連携した生涯スポーツの振興などにも、取り組んでまいります。

●2つ目は、「活力を育み、地域力を高める"くまの"づくり」です。

 本町は、広島市、呉市、東広島市の中央に位置する道路交通の要衝であることから、主要地方道である県道矢野安浦線は、国道並みの交通量があり、今後、東広島・呉自動車道の整備の進捗とともに、広域交通を担う幹線道路としての役割が、さらに高まることが予想されるところであります。

 このため、国、県に対し、町内のバイパスや、黒瀬町と結ぶトンネルの整備促進に向けた働きかけを強く行ってまいります。
 道路特定財源の一般財源化により、今後の道路整備の先行きが不透明ではありますが、県道の整備促進は、本町のみならず、広域的な問題でありますので、沿線自治体との連携も図りながら、早期実現に向けて努力をしてまいります。

 また、生活道路につきましては、必要な整備や計画的な維持管理を行うとともに、バス路線の維持を始めとする生活交通対策にも取り組むなど、生活基盤の整備に力を注いでまいります。

 上水道事業につきましては、高所団地への給水事業や未給水地域の解消に積極的に取り組みますとともに、下水道事業についても、計画的に推進し、快適な都市基盤づくりに努めてまいります。

 豊富な自然を、町民共有の財産として、地域で活かす取組みを進めるとともに、山林などへの不法投棄の防止やごみを減量化する施策などを通じ、環境の保全にも努めてまいりたいと考えております。

●3つ目は、「筆産地の歴史と文化を未来につなぐ"くまの"づくり」です。

 熊野筆は、本町固有の地域資源であり、日本一の筆産地を活かし、賑わいづくりや交流人口の拡大に努めてまいりたいと考えております。

 このため、平本前町長のご尽力により結成された、文化人らによる「応援団」の輪をさらに広げていくとともに、筆文化の発信拠点である筆の里工房の機能を、さらに高めてまいります。

 本年9月に「筆の日」と定められた春分の日にイベントが計画されておりますが、秋分の日の筆まつりとともに、本町における二大イベントとして定着していくよう、支援を行ってまいります。併せて、全国書画展覧会や各種文化活動の振興にも努め、筆文化の魅力と歴史を全国に情報発信してまいります。

 また、平成18年度から取り組んできました「筆職人後継者育成事業」については、熊野筆事業協同組合を始めとする関係者と協議し、今後の後継者育成の在り方を検討してまいりたいと考えております。


 以上、今後の町政運営に向けた所信の一端を申し述べましたが、現在、世界的な金融危機の深刻化などにより、雇用情勢などを含め、景気の状況がさらに厳しさを増しており、町民の皆様の日常生活はもとより、町財政を取り巻く環境も、一層、厳しさを増しております。

 このような環境の中で、私の述べた政策を実現していくため、ムダ・ムリ・ムラのない行政運営を行うよう、より一層の行財政改革に努め、現在の健全財政を維持してまいります。

 このため、行政を担う職員の職務遂行能力を高めることができる人事制度を確立していくとともに、施策・事業の推進に当たっては、財政計画との整合性に留意しながら、施策や事業の評価を行う行政評価システムや公会計制度の導入に努めてまいります。

 今年は、町制施行90周年にあたる節目の年であり、この歴史ある熊野町を、次世代に確かに引き継ぐため、町民の皆様や議員各位とともに、新しいまちづくりの実現に向けて、誠心誠意努力してまいる所存でございますので、何とぞ、ご理解とご鞭撻を賜りますようお願いを申し上げ、私の所信表明とさせていただきます。



このページに関するお問い合わせ

熊野町総務部 財務課
TEL/082-820-5632   FAX/082-854-8009
E-mail/zaisei@town.kumano.hiroshima.jp