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筆から始まる 文化の創造 ― 筆まつり


筆供養の写真
筆供養
筆の都くまので産声をあげ、全国の愛好家のもとで活躍し役割を終えた筆の供養をします。
競書の写真
競書大会
「めざせ書道家の星」を合い言葉に、小中学生が自由参加して掛け軸作りに挑戦します。
筆
筆の都、新世紀の思いを描く 
筆から始まる
 文化の創造―筆まつり
 
 筆の都・熊野町では、毎年9月に「筆まつり」が開催されています。平成16年(二〇〇四)には第70回を迎え、町内外の筆の文化創造に寄与する祭に成長しました。
 この筆まつりは、昭和10年(一九三五)に、日本三筆のひとり嵯峨天皇をしのび、あわせて熊野町製筆の先駆者、佐々木為次・音丸常太・井上治平らに感謝の意をこめて始められたものです。
 筆まつりは奉納神楽などの前夜祭で始まり、「大作席書」や琴の演奏や彼岸花を愛でながらの野点や、時には書画骨董市・フリーマーケット・野外ギャラリーなどが催され、まちをあげての一大イベントとして毎年盛大に行われています。
 中でも書道家を招いての「大作席書」は特に有名で、書道家による約15畳分の特別布への大作揮毫をはじめ、地元の人たちによる様々な作品が一気に書き上がる様は圧巻です。
 また、野口雨情作詞の「筆まつり」の曲に合わせて踊る「筆おどり」もまつりの気分を盛り上げます。祭の会場を出ると、そこには1万本の筆が神社参道の両側に吊り下げられる「1万本の筆通り」や「筆の市」があり、書道用の毛筆のほかに、水彩画・油絵・日本画などの画筆やデザイン筆から化粧用の筆やはけなど、「筆の都・熊野」ならではの様々な筆と出会えます。
 その他、筆供養や競書大会も行われ、町内のみならず、全国からも多くの書道愛好家や観光客が訪れています。
たいさくせきしょとひがんぶねの写真
大作席書
 約15畳分の特別布へ、著名な書道家の手で一気に書き上げる大作揮毫や地元の人による作品揮毫が行われます。
彼岸船
 彼岸船が町内を練り歩き、まつり会場到着後、盛大に「もちまき」が行われます。

The "Fude Festival" is held every September in Kumano-cho, the top brush-making town in Japan. The town celebrated its 70th anniversary in 2004. 
This great festival contributes to spreading knowledge of fude culture to other areas.
 Many calligraphy enthusiasts and tourists now visit from all across Japan.

筆まつりロゴ
筆まつりの写真
筆まつり(Fude Festival)
ふでのいちの写真
筆の市(Brush Market)
一万本の筆通りの写真
一万本の筆通り
(Ten-Thousand-Brush street)

全国書画展覧会
Zenkoku Shoga Tenrankai
(The National Japanese Calligraphy and Painting Exhibition)
表彰式の写真
表彰式
Commendation Ceremony
展示風景
展示風景
Scene of the Exhibition
毎年11月下旬に開催される全国書画展覧会は全国の小中学生から50万点以上のもの作品が寄せられています。その中で特に優秀な作品約2,500点を一同に展示し,表彰式が行われます。

The National Japanese Calligraphy and Painting Exhibition is held every Novenber.
More than 500,000 children's works across the nation are sent to this exhibition hall where the commendation is held.