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平成13年度施政方針

    

平成13年度施策方針

 21世紀の幕開けとなる平成13年度第1回町議会において、町長が熊野町政運営についての決意の一端としての、施政方針を陳べました。
 特に重点を置いたもの、新規に始めたものを中心に、概要をお知らせします。

今後の町政運営について

 国内の風潮として、個人の価値観の多様化や交流人口の増加等を背景として、誰もが自らの価値観にあった地域を選んで暮らす「選択的定住化」の時代を迎えようとしています。このような時代を迎えるにあたり、大都市に隣接する都市近郊型の自治体においては、快適な都市基盤や道路交通網の整備に加え、福祉・医療の充実や教育文化環境の充実を図り、生活利便性の高い地域づくりに取り組む必要があります。また地域固有の自然や文化、歴史、景観、産業等の資源を再評価し、その本質的な価値を生かしながら地域の魅力づくりに取り組まなければならない時代とも言えます。
 このような地域づくりに、住民と行政が共有するまちづくりの基本理念と目標とする将来像に立脚しながら継続的に取り組むことは、地域の個性化を図ることに結びつき、高まりつつある地域間競争の中で地域が比較優先性を発揮し、地域活力の維持発展に大きく貢献するものと言えます。
 また、このようなまちづくりができる自治体が、地方分権社会の中で、リーダーシップを取れる町であるとも言えます。本町の施策を設定するにあたっては、本町の恵まれた立地環境と個性ある伝統文化を生かした地域戦略が求められます。

各部門ごとの施策                      

《総務部門》

【商業地振興対策】

 現庁舎移転に伴う地域(商店街)の空洞化が懸念されることから、熊野町中心市街地活性化基本計画に基づいた事業の推進を行い、地域住民の意思を尊重しつつ、タウンマネージメント機関(TMO:熊野町商工会)等の構想・計画と調整を図りながら事業を進めます。

《民生部門》

【「環境と調和した安心できる地域社会の構築」の実施】

保健・医療・福祉の連携による子育て支援や介護支援の体制づくり、ゴミ処理方法をはじめとする環境保全型の暮らしの仕組みづくりの推進を行います。

【介護保険制度】                     

 平成13年度は利用者主体の制度の運営に向けた更なる取り組みみや、低所得者対策としての熊野町独自の対策も行います。 具体的には、制度施行前に訪問介護サービス(ホームヘルプサービス)を無料で受けていた低所得高齢者の利用負担軽減措置の範囲を、新規に訪問介護サービスを利用される低所得の高齢者に対しても行うこととし、また、介護保険制度と併せ重要となる介護予防と健康づくりの拠点整備について、現在、西部地域健康センターを整備しており、要介護認定で自立と判定された比較的元気な高齢者などを対象とした介護予防サービス、生活習慣病予防などの健康維持と生きがい活動の支援を行います。                           

【健康センター建設】 

 老人福祉センターの隣接地に中央地域健康センターの整備を行い、保健婦を中心とする健康課の配置と共に社会福祉協議会、訪問看護ステーションを置き、熊野町の保健・医療・福祉の連携による包括的な地域ケア体制を構築する拠点として位置付けています。

【全国健康福祉祭広島大会

 21世紀の活力ある高齢社会を築くことを目的として10月に開催されます。高齢者のスポーツと文化、福祉・健康づくりの祭典「第14回全国健康福祉祭広島大会(ねんりんピック)」では、町内の保健・医療・福祉・スポーツ等の関係団体をはじめ、子どもからお年寄りまで、多世代の住民の皆様のご協力を得て、活力ある高齢社会のあり方を共に考える機会にすると共に、全国から訪れる選手・役員の皆様に筆の都熊野を印象づける絶好の機会にしたいと考えています。

【障害者保健福祉計画】

「障害者保健福祉計画(障害者プラン)」を現在取りまとめており、今後計画的な施策の推進と各種事業の充実に努め、13年度では現在実施している障害者の就労活動を促進する「心身・精神障害者就労促進事業」に、授産施設等の通所のために必要な「交通費助成制度」を新しく創設します。

子育て支援】

 西部地域健康センター内に「地域子育て支援センター」を設置し、子育てに関する総合相談窓口として、育児に悩み孤立している母親などに対する相談指導、子育て情報の発信、母親同士の交流と子育てサークル活動の機会の提供などの事業を展開します。
  また、「児童育成計画(エンゼルプラン)」の策定と併せ、各種事業を計画的に実施することにより、子育てに喜びや楽しさを実感でき、安心して子どもを生み育てることができる環境の整備に取り組みます。

【環境問題】 

 資源循環型社会の構築と、ごみの減量化を目的とした「リサイクルフェア事業」、公共用水域の保全を目的とした「水質汚濁防止対策事業」、ごみ処理の効率化を図る「広域行政可燃ごみ処理事業」、町有地の有効利用を図るための「環境センター跡地利用事業」等を実施し、公害の防止に努め、安全で住みやすい町づくりの実現のため環境の保全に努めます。

《建設部門》

 交通網のインフラ整備をはじめ、公園の整備や農業基盤整備および活用、下水道整備等の事業の確立により、快適な生活環境に努めます。

【町道整備等】

11年度から改良している寺堤池横の拡幅工事、城之堀地区から中溝方面へのアクセス道の一つである町道堂垣内線の拡幅工事および12年度から実施している東公民館前の米山橋架替工事を13年度中に完成させます。
 町道昭和線の新設改良として、第四小学校から呉市境までの改良を実施し、道路の拡幅を行うほか、グリーンハイツ下から第四小学校までの間の昭和線の通学路整備と離合が困難となっている陣界橋の増拡工事を行います。
 熊野団地内の老朽化した町道の舗装改修事業や道路維持事業を推進し、生活基盤の整備に努めます。
 町内における県道の主要幹線道路および県管理の河川改修事業について、事業実施の要望をさらに要求いたします。

【公園整備】

深原地区における公園整備を計画し、公園設置の都市計画決定を行うための用地・地形・地区界等の測量を実施し、東部地区の核となるべき公園整備を行います。
 町内の公園の維持管理として、公園内に設置している遊具等の修繕を実施し、町民の憩いの場となる施設管理に努めます。

【公共下水道】

 出来庭・城之堀・萩原・呉地の一部、約37ヘクタールの面整備を予定し、13年度末の普及率が65%の見込です。

《上水道》

 企業会計で実施する水道事業については、未給水地区の解消事業として萩原地区への事業を計画しています。                   

《教育部門》

 教育現場は、全国的に不登校や学級崩壊、少年犯罪の増加等、多くの問題を抱えており家庭教育の充実や、地域に開かれた学校づくりの必要性が高まっています。
 本町では、2002年から始まります総合学習に向けて、特色ある開かれた学校づくりのための教育実践事業の推進、教育改革検討委員会の答申を尊重し基礎学力の向上、読書タイムの励行、職場体験の実施、また、学校は施設、人的資源に恵まれた場所であり、地域住民が学校施設の有効利用により、学校職員も地域の一員として交流を深め学校の信頼、協力補完関係をより高め相互の教育力を向上させ、開かれた学校づくりを目指します。

【国際化対応】

 外国人講師を1名増員し2名体制とし、国際理解教育の充実に努めます。

【教育環境の整備】

 本町の学校施設は全般的に老朽化が進んでいるため、より安全で快適な教育環境を確保するための耐震を含めた大規模工事並びに営繕事業を進めます。

【図書館の基本・実施設計】

 生きがいある社会教育の実現のために図書サービスの充実は、幅広い町民各層に知識、情報を提供することにより、精神と生活を活性化する手段として重要であり、図書館建設に向けた基本設計・実施設計と次の段階へ進めます。

【全国スポレク祭】

 ボランティア育成の一貫として平成十四年度広島県内二21市町で「第15回全国スポーツレクレーション祭」が開催され、本町では、太極拳競技を実施しますが、そのリハーサル大会を6月下旬に開催を予定しています。

【青少年健全育成】

 12・13年度と、海田警察署からモデル地区の指定を受け、警察をはじめ、町内のあらゆる組織と総合的な連携を図り、犯罪や非行のない、明るく住みよい町づくりに努めます。また、少子化等の影響で活動が停滞気味となっております子ども会についても、新たな連合組織の結成に向け、先進地の取り組み状況などの視察を行い取り組みます。

【情報技術(IT)関連】

 新たに3公民館に設置する41台のパソコンを利用し、町民1200人を対象にパソコン講習会を60講座実施いたします。  (総務課)